運動ってやらないとダメなのかな?
汗かくし、苦しいし、筋肉痛もあるし、やっぱりいろいろ面倒・・・
そんなことを思っている人も多いと思います。
しかし、便利な世の中になった現在、そして寿命が伸びている現在、運動を実践することが必須となっています。
ここでは、運動を勧める理由を以下の3点から解説していきます。
- エネルギーが身体に蓄積しやすい現代
- 老化で衰える身体機能
- 運動の様々なメリット
1.エネルギーが身体に蓄積しやすい現代
増えないエネルギー消費
現在では、車、バイク、エスカレーター、エレベーター、家電など、いろんな便利なもので溢れています。
駅で、階段とエスカレーターがあると、どちらを選びますか?
多くの人がエスカレーターを選ぶと思います。
私たちの身体はエネルギーを使わないように無意識で行動を選択しています。
蓄積するカロリー
食べるものは、美味しくて高カロリーのもので溢れています。
例えば、私の好きないちごのショートケーキ、大きさにもよりますが、約344kcalもあります。
このショートケーキは、10分もかからずに食べてしまいます。
つまり、現在は、手軽に高カロリーな食べ物が手に入り、どうしても 「エネルギー摂取量>エネルギー消費量」 という状況になりやすいのです。
エネルギー消費量を上回った余分なエネルギーは脂肪として蓄積されるため、生活習慣病のリスクが高まることになります。
2.老化で衰える身体機能
老化で、様々な身体機能が衰えていきます。
ここでは特に、筋肉量と骨量について説明していきます。
筋肉量の減少
筋肉量は筋力と直結し、立ち上がったり、歩いたり、走ったりと私たちの全ての身体活動の原動力となります。
筋肉量は、50歳を過ぎると毎年1〜2%程度減少していってしまうそうです。
これはサルコペニア(加齢性筋肉減弱症)と呼ばれています。
筋肉量が低下すれば、活動量が低下し、それがさらに筋肉量の低下をもたらすという悪循環を引き起こします。
特に、下肢の筋肉量は大切です。
それは、下肢の筋力が低下すると、高齢者では転倒につながるからです。
骨量の減少
硬くて弱くなると思えない骨も、老化でその量が低下していきます。
骨がスカスカになる、骨粗鬆症です。
高齢者は、ちょっとした転倒でも骨折しやすくなり、それが寝たきりに直結していきます。
寝たきりになれば、筋肉量と骨量の減少は加速していってしまいます。
骨も筋肉も、身体の器官の多くは、常に破壊と再生によって新たしいものに作り変えられているそうです。
通常は、「破壊=再生」 でバランスがとれているので見かけ上変化していないように見えます。
しかし、老化では、「破壊>再生」 とバランスが崩れ、筋肉量や骨量が低下してくるのです。
3.運動の様々なメリット
エネルギー消費量の増加
運動は、エネルギー消費量を増加させ、やり方によって脂肪の消費を高めてくれます。
日常生活の中で、エネルギーを消費できる機会が減った現代では、意識的に運動することが必要になってきます。
ただ、残念ながら、運動のみで消費できるエネルギー量は限られています。
身体で消費できるものよりも多くのエネルギーが食べ物によって、それも簡単に摂取されてしまいます。
ですので、運動のみで肥満を解消していくのは難しく、食べ物にも気を配る必要があります。
また、運動による効果は短期間では得られないので、性急な結果を求めることはやめましょう。
しかし、地道に身体を改善することで、リバウンドしにくい身体を手に入れることができるはずです。
筋肉量の維持
筋肉には、速筋線維と遅筋線維があります。
老化によって速筋線維の減少が顕著となり、筋肉量が低下します。
速筋線維をトレーニングするためには、レジスタンス運動(いわゆる、筋トレ)を実施することが必要となります。
ウォーキングやジョギングでは、筋肉への刺激が少ないからです。
中高齢者であっても、レジスタンス運動で筋肉量を維持・向上させる効果があります。
骨への刺激
運動により、地面から衝撃を受けたり、筋肉が動くことで、骨に刺激が入ります。
骨は源となるカルシウムも必要ですが、骨への刺激がないと強くなりません。
また、日光も骨を強くするためには必要となります。
つまり、屋外でのウォーキングやジョギングは、骨への刺激となり、骨量の維持に効果があります。
その他
運動は、身体だけでなく、メンタルへもよい影響を与えてくれます。
適度な運動をすることで、爽快感を味わった経験ありませんか?
運動することはストレスの解消にもなり、メンタルにもよい影響を与えてくれます。
また、最近では、運動が認知機能にも効果があることがわかってきました。
運動を実践することで、脳の海馬の神経が再生されるそうです。
神経細胞は、再生されないと言われていたのですが、海馬の神経細胞は特別なようです。
海馬の神経細胞は記憶とかに関連するもので、認知機能にも重要となります。
まとめ
運動がなぜ必要かを解説しました。
1. エネルギーが身体に蓄積しやすい現代
・現代は、エネルギー摂取量>エネルギー消費量 で過剰なエネルギーが脂肪になっている。
2.老化で衰える身体機能
・私たちの身体は、老化によってその機能が衰え、動けない身体になっていく。
3.運動の様々なメリット
・ エネルギー消費量を高め、脂肪を燃焼する。
・ 筋肉量を維持・増加できる。
・ 骨量の維持できる。
・ その他
✓メンタルに良い。
✓認知機能を向上させる。
運動を実践することは、私たちの身体に様々なよい効果をもたらします。
健康寿命を伸ばし、健康的で豊かな人生を送りませんか!
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