脈拍数の測り方

健康・運動

心拍数を計測する機器を買ったほうがいいかな?

あればベストだけど、脈拍でもいいよ。

えっ、簡単に測れるの?

少しコツが必要だけど簡単だよ。

今回は、脈拍の計測について解説します!

 

脈拍とは

心臓の1分間の拍動数を心拍数といいます。

心臓の活動を電気的に捉えたのが心電図(ECG)で、最も顕著なR波を計測して心拍数を求めるのが一般的です。

ただ、ECGを計測するには特殊な機器が必要となります。

最近では、胸にゴムバンドでセンサーを固定するなどして、簡単に計測できるものもあります。

これに対して、心臓がドクっと動いた際にできる血液の波を数える方法もあります。

こちらは、「脈」拍数といいます。

心臓の活動に異常がない場合は、心拍数=脈拍数となります。

ですので、実は脈拍数を計測しているのに、心拍数としているものもあります。

腕時計のみで心拍数を計測しているものは、基本的に脈拍数を計測しています。

脈拍を計測する場所

脈拍数は、触診法で計測することが可能です。

「触診法」というと難しそうに聞こえますが、手で触れて計測する方法です。

我々の身体には、体表面で脈を計測できる場所がいくつかあります。

こめかみ、顎、首、肘の内側、手首、太腿の付け根、膝の裏、足の甲など、動脈が体表面近くにきている場所になります。

この中でも、手首が最も一般的な計測場所になります。

手首での脈拍の計測

手首の親指側のすこし凹んでいるところに撓骨動脈が走行しています。(写真1)

この動脈の脈を計測します。

反対側の人差し指・中指・薬指の3本で計測します。

3本で計測するのは、運動時に身体が動いたりして指が動いてしまっても、3本の指のどこかで脈に触れていれば計測ミスがなくなるからです。

3本の指を「Cの字」の形(写真2)をつくって動脈に沿って当てます(写真3)。

強過ぎず、弱過ぎず、指の腹の部分を押し当てると脈を感じ取ることができます。

人によっては、手首でうまく脈が拾えない人もいるかもしれません。

まずは、指の押す強さ、場所を少しずつ変えながら脈を探してみてください。

どうしてもの脈が見当たらない場合は、首で計測する方法もあります。

首の喉仏の横あたりにある頸動脈の脈を計測します。

ただ、頸動脈は脳にいく大切な血流ですので、強く抑えたり、左右の頸動脈を同時に押すようなことがないようにして下さい。

脳への血流が阻害されたり、血圧を下げてしまう可能性があります。

安静の脈拍数を測ってみよう

では、安静時の脈拍数を計測してみましょう。

まずは、安静状態を保って下さい。

その後、手首の撓骨動脈の脈を確認して下さい。

脈が確認できたら、その数を数えます。

時間は、1分間です。

10秒とか、15秒計測して、6倍、あるいは4倍して1分間の値にする方法もあります。

これらは、運動時の場合です。

安静時は、脈の間隔が長くなるので、10秒や15秒の計測だと誤差が出やすくなります。

さて、あなたの値はいくつだったでしょうか?

毎朝、起床時に計測してみましょう。

継続して計測することで、コンディショニングのチェックにもなります。

安静時心拍数でコンディショニングのチェック」も御覧ください。

まとめ
  • 心臓の活動に異常がない場合は、心拍数=脈拍数となる。
  • 脈拍数は、手で触れて計測する「触診法」で計測することが可能である。
  • 体表面で脈を計測できる場所がいくつかある。
  • 手首が最も一般的な計測場所になる。
  • 3本の指を「Cの字」の形をつくって動脈に沿って、強過ぎず、弱過ぎず、指の腹の部分を押し当てて脈を計測する。
  • 安静状態を保ち、1分間の脈を計測することで、安静時の脈拍数を計測できる。

脈は、最も手軽に、そして特別な器具を必要とせずに計測できる生体情報です。

ぜひ、活用していきましょう!

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