運動を始めたんだけど、膝が痛くなった・・・
せっかく、運動を始めたのに、しばらくして足・膝・腰の関節に痛みが生じる人も多いです。
痛みは運動を中断する大きな理由の一つなのです。
このような痛みが生じないような運動ってないのかな・・・
あります!
それが水中運動なのです。
水中運動の特徴は、以下の3つ。
- 浮力
- 水の抵抗力
- 水圧
陸上にはない大きな特徴です。
また、これらの特徴のおかげで、以下のメリットがあるのです。
- 体重の影響を軽減し、足・膝・腰の関節へのダメージを最小限にしながら、陸上と同じような運動ができる。
- 呼吸筋が鍛えられ、血液循環がよくなる。
水中運動では、泳ぐだけでなく、ウォーキングやジョギングなどもできます。
泳ぐのは苦手、という人でも問題ありません。
では、それぞれの特徴をみていきましょう。
1. 浮力
陸上では、重力があります。
普段、あまり意識しませんよね。
階段を昇る時に、重力の威力を実感します・・・
重力があるため、地面に足が着いた時に大きな衝撃力が生じます。
この時、体重の2〜3倍の負担が足・膝・腰の関節にかかっています。
これが、足・膝・腰の痛みにつながるのです。
肥満者では大きな問題となります。
一方、水の中では浮力という力が作用します。
浮力は、字のごとく、浮かせる力となります。
浮力は重力と逆の方向に働くので、重力を和らげてくれる働きをします。
浮力は、アルキメデスの話が有名ですね。
お風呂で「エウレカ!」と叫んで、発見したものです。
浮力は、身体の組成でも変わります。
身体は以下のもので構成されています。
- 骨
- 脂肪
- 筋肉
- その他
骨や筋肉は重く、これらが多い人は浮力は小さくなります。
一方、脂肪は軽く、これが多いと浮力も大きくなります。
つまり、太っている程、浮力の恩恵を受けられるのです。
陸上では、肥満者は体重が重いために足・膝・股の関節に大きな負担がかかります。
しかし、水中は、その負担が大幅に軽減されるのです。
この浮力のおかげで、足・膝・腰の関節への負担を気にせず、地上と同じようにウォーキングやジョギングを楽しむことができます。
2. 水の抵抗力
水の抵抗力は皆さんもよく実感されているのではないでしょうか?
プールの時に、一生懸命に泳いでいるのに、なかなか進まない・・・
これが水の抵抗力です。
空気も抵抗力がありますが、
- 風が吹いている時
- 早いスピードで動いている時
このぐらいしか実感することがないのではないでしょうか?
水の場合は、空気よりも密度が高いので、抵抗力が半端なく大きくなります。
そのため、世界記録でみると、陸上100mと水泳100m自由形のタイムでは、水泳の方が5倍も遅くなってしまうのです。
逆に、この抵抗力を水中では運動の負荷として利用することになります。
水の抵抗力は、スピードの2乗で増えます。
スピードが2倍になれば、水の抵抗は4倍になります。
ですので、スピードの増減で負荷の量を調節することができるのです。
3. 水圧
意外と忘れがちなのが、この水圧です。
実は、水だけでなく、空気からも圧力を受けています。
大気圧です。
水の中では、大気圧に加え、水圧が作用するのです。
なので、水の中では、水圧によって身体が締め付けられているのです。
陸上より、水中の方がシェイプアップされているという訳です。
水圧は、深さ(水深)で変わります。
深くなれば、水圧も高くなります。
ペットボトルを沈めていくと、やがてぺちゃんこになってしまいます。
水中運動は、そこまで深いところでやる訳ではありませんので心配しないで下さい。
しかし、浅いとはいっても、やはり水圧の影響は受けます。
一番影響を受けるのが、肺です。
水中では、肺が膨らみづらく、呼吸がしづらくなっているのです。
水圧は、水面からの深さが10cm増すごとに0.01気圧増加していきます。
わずかに感じるかも知れませんが、呼吸できる量は確実に減っています。
肺は押されて、なかなか膨らみづらい。
しかし、そこで運動を続けていると、呼吸で胸をふくらませるための筋肉(呼吸筋)が鍛えられます。
水圧によって、呼吸筋が鍛えられるのが、水中運動の大きなメリットになるのです。
また、足は水面より深い位置にあります。
そのため、胸よりも大きな水圧を受けることになります。
これが、足から心臓に戻る血液量を増加させることにつながっているのです。
このため血液循環が促進されます。
まとめ
水温は通常、体温よりも低いため、運動だけでなく体温を維持するためのエネルギー消費も加算されます。
これも水中運動のメリットですね。
水中運動を行うとなると、やはりスポーツクラブなどを利用することをオススメします。
1年中、快適な環境で使用できます。
ぜひお試し下さい。
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