身体的特徴は遺伝すると言われています。わたしの場合は、顔が母親に似てきているようで、妻には嫌がられています(笑)。
若い時には、そんなに似ている感じはしなかったのに、この歳になって、似てきたように感じるのはなんででしょうか?
動きは遺伝する?
まあ、100歩譲って、顔が似るのは致し方ないとして、動きが似てくるというのはどういうことでしょうか?
わたし達の動きは、筋肉によってなされています。その筋肉は神経でコントロールされ、様々な動きができるようになっています。動き方は、神経がどう命令を送るかで決まるようですが、そんなところまで遺伝することがあるのでしょうか?
自分の動作をみる
最近、仕事の関係で、パソコンの画面を録画する必要に迫られ、ネットで調べていろいろと試していました。
パソコンは本当に便利で、モニタに映っている状況をそのまま動画で録画することができます。そのやり方を調べていいました。
そんなこんなで試行錯誤しているさなか、間違ってパソコンの内蔵カメラを作動させ録画をしてしまったようです。全く気づいていませんでした。
しばらくして、その事に気づき、録画をストップ。そこには、なんと、自分の姿が録画されていたのです。
その内容は、食事を口に入れ、咀嚼しながら、パソコンをいろいろと操作している風景でした。
似ている
録画されていることを全く気付かない状況だったので、まさしく「素」の自分の姿そのものです。その姿が・・・
食事を口に入れ、咀嚼している動作・雰囲気が、まさに、自分がよく目にした母親のそれにそっくりだったのです。これには愕然としました。
普段、食事をする自分の姿なんかみることはありません。なので、全く気づいていなかったのです。
妻からは、母親に姿勢や仕草が似ていると言われてたことはありましたが、全く信じませんでした。
それが・・・
ミラー・ニューロン
脳の中に、ミラー・ニューロンという特殊な神経細胞があるそうです。
手を動かす時に、脳のその動きに関連する神経細胞が活動します。自分が動かしているんだから、理解できます。
しかし、自分が手を動かしていないのに、他の人が手を動かしている姿をみるだけで、そのミラーニューロンは活動するのだそうです。
目の前で動いている姿をみて、「鏡」で映しているかのうように、脳の、その部位を動かす神経細胞が活動するというのです。
面白いですね。興味ある方は、ミラー・ニューロンを是非調べてみてください。
三つ子の魂?
ということは、小さい頃、母親と一緒に食事をしていて、その姿が目を通して入力され、ミラー・ニューロンが活動し、母親のその動きのパターンが学習されてしまったのでしょうか?
目の前にいて、何気なく、目に入っていた一挙手一投足が脳に刻まれてしまったということなのでしょうか?
スポーツでは、一流のプレーを見ることが大切だとは昔から言われていましたが、ミラー・ニューロンが関係していそうですね。
でも、親の食べる動作なんか学習してくれなくても・・・
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