「リンパを流す」、「リンパマッサージ」、「リンパケア」・・・など。
「リンパ」という言葉を目にする機会が多いですね。
むくみで悩んでいる方はなおさらよく聞く言葉です。
でも、リンパ液が流れていることは知っているんだけど、詳しくはよく知らない・・・
そんな方は多いのではないでしょうか?
今回は、リンパ液の流れについて解説します。
リンパ液の流れ
血液は、血管を通って次の2つの循環ルートで身体を巡っています。
「循環」とは、ぐるっと回って元に戻って来るということですよね。
「循環バス」なんていうのもあります。
血液が循環できるのは、心臓がポンプによって流れを生み出しているからです。
リンパ液はどうでしょうか?
リンパ液は、リンパ管の中を流れています。
このリンパ管は、血液のように循環しておらず、次のような一方通行のルートとなっています。
細い管から徐々に太いリンパ管になり、静脈に注いでいるのです。
リンパ管には、逆流しないように弁が付いていて、必ず一方向に流れるようになっています。
これは、山に降った雨が少しずつ集まり、小川になり、そして大河になって大海に注ぐのと同じです。
ただ、流れる原動力が、リンパ液にはないのです。
心臓のような能動的に、そして強い流れを作るものがありません。
リンパ液を流す方法
リンパ液には、血液の流れをつくる心臓の代わりになるものがありません。
ですから、リンパ液の流れはゆっくりになります。
ゆっくりでも流れればよいのですが、流れが悪くなったり、滞ることもあります。
これがむくみの原因となります。
ですから、リンパ液を積極的に流すことも大切になってきます。
ではどうすれば流れをよくできるのでしょうか?
それには運動とマッサージがあります。
運動
運動によって筋肉が動くことが、心臓と同じような働きをすることが知られています。
これは、筋肉のポンプ作用といいます。
動く時、筋肉は真ん中あたりが膨らみますよね?
力こぶを思い出して下さい。
このように筋肉の膨らみがリンパ管を押す力となるのです。
この力でリンパ液が押し出されて、静脈に向かって流れていきます。
リンパ管には弁があるので、静脈とは逆方向には流れないようになっています。
運動不足ですと、リンパ液の流れが滞り、むくみが生じやすくなります。
積極的に身体を動かすように心がけましょう。
また、長時間にわたり同じ姿勢でいる場合も、リンパ液の流れが滞り、むくみが生じやすくなります。
例えば、ずっと立っているとふくらはぎがむくんできますね。
そんな時は、足踏み、歩行、屈伸など、下肢の筋肉を動かしてみましょう。
むくみが解消しますよ!
マッサージ
マッサージは、身体の表面から力を加えて、リンパ液の流れをつくります。
リンパ液の流れには方向があります。
その流れの向きに力の方向を合わせることが大切になります。
流れの反対方向に力を加えても有効な流れにはなりません。
リンパ液の流れの向きは複雑です。
ですから、マッサージをする場合は専門的な知識が必要です。
むくみのひどい方は、国家資格の「あん摩マッサージ師」の資格を持った方に施術してもうらことをおすすめします。
まとめ
- リンパ液は、毛細リンパ管から静脈までの一方向に流れていく。
- リンパ液の流れは弱く、ゆっくりであるため、流れが滞りやすい。
- リンパ液が滞るとむくみの原因にもなる。
- リンパ液を積極的に流す方法としては、運動とマッサージがある。
<参考資料>
- http://www.lymphangioma.net/doc1_1.html
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