運動によるエネルギー消費は少ない

健康・運動

運動頑張ったし、ご褒美にケーキ食べよう!

ちょっと待って下さい!

せっかく運動したのに、それ以上のカロリーになってしまいますよ!

運動を頑張ったご褒美に、「ケーキ」、「パフェ」、・・・ってよく聞きますよね。

食べた後は、「また次も頑張ろう!」という気持ちになります。

確かに、習慣化させるためにはご褒美も大切です。

ケーキなどの美味しいものは脳にとって「報酬」となります。

この時、ドーパミンという物質が分泌され、私たちは至福の瞬間を味わうのです。

この経験は、また次も「報酬」を得たいという欲求を生み、報酬を得た行動を繰り返すようになります。

行動の強化

新しい行動 →ケーキ(報酬) →ドーパミン分泌 →また報酬が欲しい →新しい行動の習慣化

これは、脳のドーパミン報酬系と呼ばれています。

しかし、ちょっと待ってください!

ご褒美は大切なのですが、実は、そこに落とし穴が・・・

ご褒美のケーキによって、運動で消費したエネルギーよりもはるかに高いエネルギーを『摂取』してしまうことになります。

ショートケーキのカロリーは約344kcalです。

少し早めのウォーキングを30分しても150kcal程度です・・・

ケーキをご褒美するのはほどほどにしないと、運動の努力が無駄になってしまいます。

別のものでモチベーションを高めることも大切ですね。

例えば、次のような物を購入するのも良いと思います。

物のご褒美
  • 新しいスポーツウエアを買う
  • 新しいシューズを買う
  • 欲しかった服を買う
  • 旅行に行く   など

今回は、以下の内容でご褒美としてケーキを食べるリスクについて解説したいと思います。

  • 高カロリーなのに食べる時間はあっという間
  • 運動で消費するとなると・・・
  • 脳はカロリーが高いものを好む!?
  • 物をご褒美にする

高カロリーなのに食べる時間はあっという間

「ケーキ」って食べる時間、どのくらいかかりますか?

仲間とおしゃべりしながら、という状況でもなければ10分もかかりませんよね。

そのわずかな時間に、何キロカロリーのエネルギーが摂取されたか考えたことありますか?

例えば、「ショートケーキ」を調べてみると、なんと約344kcal・・・。

すごいですね!

あっという間に食べられるのに、高カロリーな食べ物が、私たちの周りには氾濫しています。

運動で成果を出すには、食べるものにも気を使う必要があります。

運動で消費するとなると・・・

ショートケーキ344kcalのネルギーを運動で消費するとなるとどのくらい時間がかかるでしょうか?

無理のない運動で考えてみたいと思います。

分速93mのやや速歩(速めのウォーキング)は4.3METs(メッツ)です。

METsがわかると、以下の式から消費カロリーを計算することができます。

運動による消費カロリー

消費カロリー=METs(メッツ)✕時間✕体重

METsは、ネットで調べるといろいろな運動の値が出てきます。

また、METsについては、以下のブログも参照して下さい。

注意点が時間で、30分なら0.5、1時間なら1.0を入れます。

今、消費したいカロリーはショートケーキの344kcal、METsは4.3、体重は70kgとして時間を求めます。

すると、1.1時間。

わずか数分で食べられるショートケーキのカロリーを消費するのに、1時間もウォーキングしないといけないのです!

1日30分のウォーキングなら、2日かかることになります。

脳はカロリーが高いものを好む!?

どうやら「脳」が、高カロリーなものを好み、食べたくなるように仕向けているようです。

考えてみれば、食べ物が簡単に手に入らない時代、少しでも高カロリーなものを、たくさん食べておくことはとても重要だったと思います。その必要性から、高カロリーなものを好む身体の仕組みができたという訳ですね。

ただし、現代は飽食の時代。

高カロリーな食べ物がたやすく手に入ります。

今度は、蓄積したカロリーをどう消費するのか?が大きな問題となってしまったのです。

このような飽食の時代は、人類の歴史から考えれば、ほんのわずかな時間。

私たちの身体が、それに適応するにはとても短すぎです。

となると、今後、しらばらくは、「いかに消費するか」というテーマに人類は悩まされることになりそうですね。

頑張ったご褒美の高カロリーな食べ物。

脳は大満足なんですが、思わずカロリーを身体に溜め込んでしまうことに。

物をご褒美にする

食べ物がご褒美になると、思わぬ落とし穴が待ち受けています。

食べ物でないご褒美を考えてみましょう。

運動のためのウェア、シューズ、その他グッズでも良いですね。

あるいは、自分の好きなことをご褒美にするのもありです。

旅行にいくとか、映画を観に行くとか・・・

自分の趣味、好みなどをうまく利用してご褒美となれば、モチベーションとして有効です。

食べるのが趣味、という人は、別の趣味を見つけましょう!

まとめ

  • 運動を継続させるためには、ご褒美(報酬)を与えることも必要である。
  • 高カロリーな食べ物がご褒美となると、運動で消費した以上のエネルギーを摂取してしまうリスクがある。
  • ウェア、シューズ、服、旅行など、食べ物以外のご褒美を見つけることが大切である。

せっかく運動を始めたのだから、効果を出したいですよね。

高カロリーな食べ物のご褒美はほどほどに!

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