私は、昔から運動することには抵抗がなかったです。
水泳と器械体操は苦手でしたが、他はそつなくこなせたからかもしれません。
小学生の頃だったか、気づけば、時間のある時に自宅の近くをランニングしていました。
親は、運動習慣の全くない人で、親の姿を見て始めた訳でもありません。
それ以来、断続的ではありますが、走ることを続けてきました。
私の場合は、自然と運動に親しんできましたが、そうでない人も多いようです。
スポーツ庁の令和3年度の「スポーツの実施状況等に関する世論調査」によると、運動不足を感じる人の割合は、男性で74.1%、女性で81.6%となっています。
運動を実施できない要因には何があるのでしょうか?
時間がない
その調査には、運動・スポーツの阻害要因という項目があります。
それによると、阻害要因の第1位は「仕事や家事が忙しいから」でした。
20〜40代の男女で50%以上を占めていて、10代、50代でも40%程度もありました。
20〜30代の若い世代では新しい仕事を覚えたりと、40〜50代では会社の中核を担う人材として責任ある仕事を任されたりと、何かと忙しい時期です。また、結婚、出産、子育てなども重なります。
男性・女性とも時間的な余裕がないというのも、実体験を含めて納得です。
ただ、この頃の食習慣・運動習慣は大切で、悪い習慣が身についてしまうと生活習慣病のリスクも高まります。
一方、10代も学校生活が忙しいということでしょうか?
ただ、体育や部活動で身体を動かしているようであれば問題はなさそうです。
面倒
2位の「面倒くさい」は、男性で22.4%、女性で30.7%となっています。
女性では、10代で50.5%、20代で40.6%、30代で38.9%と若い世代で割合が高くなっています。
運動は汗をかくので、着替えたり、女性の場合は、化粧の関係もあるのでしょうか。
女性は男性よりも運動不足を感じているのですが、面倒に感じている人が多く、運動が実践できていないようです。
面倒にならない運動ってないものでしょうか?
その他の要因
2位以降は、3位「年をとったから」、4位は「特に理由がない」、5位は「お金に余裕がない」と続きます。
運動は各自の体力に合った強さで実施するものですので、年齢には関係ないですし、年を取ったからこそ、身体の機能を維持するために必要となります。
お金については、スポーツクラブなどを想定すると金額が問題となります。
しかし、家の周りをウォーキングする、家の中でスクワットなどをする、といった運動で十分です。
ウォーキングやジョギングの場合は、専用のシューズがあるとベストです。
それも高いものでなくて大丈夫で、私はネットの安売りで3,000円で購入したものを使ってます。
運動は、誰でも手軽に始められることを知ってもらう必要がありそうです。
嫌い
気になる解答が、「運動・スポーツがきらいだから」というもので、なんと7位に入っていました。
嫌いとなると、このような人たちに運動してもらうようにするにはバリアが高いです。
運動はしなくても、普段から通勤とか買い物で歩いたり、活動的であればよいのですが、そうでない人も多いのが現状ではないでしょうか。
なぜ運動・スポーツが嫌いなのか、その理由が気になりますね。
運動会や体育での苦い経験が、運動嫌いにつながっていることも想像できますね。
あとは、部活で勝利至上主義的な指導の中頑張ってきて、部活が終わったら「もう運動はいい」という一種のバーンアウト的になる人もいるようです。
体育や部活の目的は、健全な身体の発育・発達に本来の目的があると思います。
競技スポーツに進む人もいますが、多くの人はそうではありません。
運動・スポーツが好きになって、生涯続けたいと思えるような指導が必要なんだと思います。
このように、いろんな要因がありますが、まずは、最も多い時間の問題をなんとかしたいものですね。
時間がないというのは、個人の努力で時間を作るという方法もありますが、20〜50歳の忙しい世代にはなかなか難しいです。
会社として、運動する時間を設けるなどの対応も検討して欲しいものです。
最近は、「健康企業」という言葉もあります。
企業が社員の健康をサポートすることは、社会保険料の削減だけでなく生産性の向上につながります。
運動をして、頭をスッキリさせた方が、その後の仕事に好影響となります。
8時間労働、わずかな休憩と残業・・・
日本社会の変化が必要ですね。
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