血圧って、よく考えると何なんだろう?
「血液」の「圧力」?
血圧は、身近な健康のバロメータだね。
そう、よく聞くんだけど・・・
今後のためにも、理解しておいた方がいいね!
今回は、血圧について解説します。
血圧とは
血圧は、血管を押し広げる力(圧力)のことです。
血液の流れが速くなると血管を押し広げる力が強くなり、逆に、遅くなると弱くなります。
心臓がドキッと収縮したときに血液の流れが最も速く血圧も最も高くなり、最高血圧あるいは収縮期血圧といます。
心臓が拡張している時に血液の流れが最も遅く血圧も最も低くなり、最低血圧あるいは拡張期血圧といいます。
血圧は、収縮期血圧と拡張期血圧の間を行ったり来たり変動しています。
血圧の単位は、水銀(元素記号Hg)を何mm持ち上げられるかという計測に由来し、mmHgとなっています。
どうやって測る
血圧は、コロトコフ音と呼ばれる音を計測して収縮期・拡張期血圧を判断します。
お医者さんは、聴診器でこのコロトコフを聞き分けます。
腕に巻いた布(マンシェット)で腕を締め付け、血液の流れを一時的に止めます。
そして、締め付けを少しずつ緩めると、血液が急に流れ始め、その時に、血液が血管を振動させ、音を出します。
この音をコロトコフ音と言います。
コロトコフ音は小さい音ですが、聴診器を用い小さい音を大きくすることで聞くことができます。
ただ、計測中は雑音もでるので、素人には音を聞き分けるのは難しく、慣れが必要です。
自動血圧計は、この音をマイク等で集音して収縮期・拡張期血圧を判断しています。
ただ、コロトコフ音と雑音との聞き分けは機械であっても難しいようです。
安静時はともかく、運動中の血圧計測は大変難しいです。
なので、機械で測れば正確というわけではなく、人間の聞き分ける力の方が優れてているようです。
ただ、今後は、デープラーニングなどの新しい技術で精度が上がってくるのでしょう。
また、コロトコフ音ではなく、別の方法で計測する機器もあります。
注意点
計測時の姿勢
血圧計も安価なものも多くなりました。
購入して家庭で計測されている方も多いと思います。
計測時の注意点としては、姿勢。
血圧計のマニュアルに書いてありますが、計測する腕の位置は心臓の高さに合わせることです。
心臓より腕が上にあると血圧は低くなり、下にあると高くなります。
これは、血液が受ける重力の影響のためです。
手を上げると重力で血液が下がり、腕の血液量が少なくなるため血圧が下がります。
逆に、手を下げると腕の血液量が増えることで血圧が上がります。
リラックスして計測
測定時にリラックスすることも大切です。
緊張すると、交感神経の活動が高まり、血液の流れる量や速度が増加します。
結果的に血圧を増加させてしまいます。
「白衣性高血圧」といってお医者さんや看護師さんに血圧を測られると緊張して値が高くなってしまうというものです。
ですから、家庭でリラックスした状態で血圧を計測する意義がある訳です。
日内変動
血圧の日内変動にも注意したいですね。
血圧は、正常な方でも、睡眠中には低く、起床後から増加し、日中は高く、夕方から低下するといった変化を取るようです。
ですので、決まった時間に計測し、日々の変化を観察することが大切です。
血圧は知らずしらず高くなるそうです。気付いた時には・・・
そうならないためにも、日頃から血圧をチェックしておきたいですね!
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