食べてないのに太ってしまう・・・
そういう悩みを持っている人、多いと思います。
でも、そんなに食べているつもりでなくても、実は消費しているエネルギーが少ないため、結果的に太ってしまうこともあります。
体重は、摂取したエネルギーだけでなく、どれだけエネルギーを消費していたのかも大切です。
ここでは、
- 摂取エネルギーと消費エネルギーのバランス
- 消費エネルギーを測定する方法
- 摂取できるエネルギー
について解説していきます。
摂取エネルギーと消費エネルギーのバランス
体重の増減は意外と簡単な仕組みで決まっています。
それは、
- 摂取エネルギー
- 消費エネルギー
この2つのバランスで決まっています。
摂取エネルギーは、エネルギーが含まれるものを摂取した量です。
- 食物
- 飲み物(エネルギーを含むもの)
になります。
消費エネルギーは、エネルギーを使った量です。
運動すればエネルギーが使われます。
これはよく理解できます。
実は、じっとして動いていない時(安静時)もエネルギーを消費しています。
じっとしていても、
- 心臓は血液を出し続ける
- 呼吸のために筋肉が活動している
- 個々の細胞がいろんな活動をしている
あと、食後では食事誘発性熱産生があります。
炭水化物、脂肪、タンパク質の栄養素が分解される際にエネルギーが消費されます。
食後に身体が温かくなるのはこのためです。
この2つの大小関係で体重が決定されます。
- 摂取エネルギー = 消費エネルギー →体重は維持
- 摂取エネルギー > 消費エネルギー →体重は増加
- 摂取エネルギー < 消費エネルギー →体重は減少
なので、1日の消費エネルギーがわかれば、1日に食べられるカロリーが決まるという訳です。
消費エネルギーを測定する方法
消費エネルギーを調べる方法には以下のようなものがあります。
- 酸素摂取量
- 記録法
- カロリー計
1. 酸素摂取量
私たちは酸素を摂取し、栄養素を分解してエネルギーを作っています。
ですので、酸素摂取量を測れば消費エネルギーがわかるのです。
身体活動などで酸素が1リットル使われると、5kcalのエネルギーが消費されたことになります。
問題は、酸素摂取量を測る方法です。
呼吸で吐き出した空気の中に含まれる酸素の濃度を計測します。
そのため、
- 鼻と口を覆うマスクを装着しなければならない。
- 息を分析するために専用の高価な機器が必要になる。
これでは、日常生活は無理ですよね・・・
1日の酸素摂取量を計測できれば、かなり正確に消費カロリーを計測できます。
しかし、なかなか現実的な方法ではありません。
2. 記録法
手軽な方法が記録法です。
1日の生活の活動を細かく記録する方法です。
睡眠、起床でトイレ、朝食、身支度、バス停まで徒歩、・・・
1日の活動を細かく記録します。
各活動はどの程度のエネルギー消費があるかが調べられています。
メッツ(METs)という値で報告されています。
ネットでも出ていますので調べてみて下さい。
例えば、普通歩行(毎分67m)は3.0メッツ,という具合です.
1日の活動をメッツにして、それをしていた時間から、
エネルギー消費量=メッツ ✕ 体重 ✕ 時間
で計算できます。
時間は分ではなく、時間にするのが注意点です(30分は0.5時間)。
この方法はお金がかかりません。
しかし、手間で大変な作業です。
また、記録の精度で値が変動しやすいです。
3. カロリー計
お金はかかりますが、手軽で手間のかからないのがこの方法です。
市販されているカロリー計を用います。
腰に装着しておくだけ!
加速度というものを計測して活動を分類します。
速く動くと加速度が大きくなります。
加速度から、「強い」から「弱い」のように活動をレベル分け、消費エネルギーに変換します。
どうやって計算しているかは、各メーカーの企業秘密だと思います。
3軸の加速度計が内蔵されたものが精度がよいです。
3軸というのは、身体の前後・左右・上下方向の加速度を記録します。
加速度が生じない動きは認識しません。
例えば、自転車をこいでいる場合です。
問題がない訳ではありませんが、現状、最も現実的な方法です。
摂取できるエネルギー
消費できるエネルギーが決まれば、あとは目的によります。
体重を減らしたければ、消費カロリーよりも食事などによるエネルギー摂取を減らします。
ただ、消費エネルギーは厳密に決まりません。
ですので、減らしたつもりでも「体重が減らない」、なんてこともあります。
こんな時は、すぐには体重も変わりませんので2週間ぐらいは様子をみましょう。
それでも減らない場合は、摂取カロリーをもう少し減らして様子をみてみましょう。
一方、痩せすぎは弊害となりますので、その点は注意です。
まとめ
摂取カロリー、消費カロリーは、結局のところ厳密にはわかりません。
ただ、どのくらいの消費カロリーがあるのか、をおおよそでも知っておくことは大切です。
自分がいかにエネルギーを消費していないかがわかれば、運動へのモチベーションにはなるからです。
まずは、自分の1日のエネルギー消費量を調べてみましょう。
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